• エステの歴史を紐解く

    世界にはさまざまなエステやマッサージ法が存在していますが、その歴史や起源について知る人はそれほど多くはないのが現状です。現代の日本では美容術全般の事をエステという言葉で呼ぶため、各国で古くから伝承されてきたさまざまな名称の施術や伝統医療なども全てエステという総称で呼ばれています。

    エステの起源として考えられるもっとも古い記述は、紀元前の時代に中近東や地中海東部の国で行われていた美容術が挙げられます。また、古代エジプトでは絶世の美女として有名な「クレオパトラ」が召使にヒーリングマッサージと称する、エステの原型のような施術を行わせていたとする記述も残っています。別の記述によると、クレオパトラはこれらのヒーリングマッサージのほかにも召使に奉仕として「ヘアトリートメント」や「ネイルアート」なども行わせていたと言われています。さらに、クレオパトラはバラのような香りの良い花々を入浴中に湯船に浮かべてその香りを楽しんだり、香水に利用したりするなどその時代で既に「アロマテラピー」を独自に楽しんでいたという逸話も残っています。

    それからさらに時代は流れ、18世紀のヨーロッパでは現在のエステの起源と言われる施術が発祥することになります。発祥地はフランスで、当時の王妃マリー・アントワネットを筆頭にフランス全土の貴族達は牛乳風呂に入ったり、植物の香りやオイルを使用してエステに近い施術を召使に奉仕させていたとされています。当時、フランス貴族の女性たちにとって美容は日々の楽しみであると同時に、研究すべき課題でもあったのです。これらの美容術が原型となり、現在では世界中でエステと呼ばれる美容に特化した施術が行われています。